2020-01-01から1年間の記事一覧

記事『私の履歴書 樂直入』2020年2月連載

日経新聞で毎月連載している私の履歴書。毎月読んでいるけど、当たりはずれが大きい。最近だと、昨年9月連載の一橋大学名誉教授野中郁次郎や、昨年11月連載のファンケル会長池森賢二の連載が面白かった。その後あまり印象に残っていなかったが、今月の連…

書籍『大手広告代理店のすごい舞台裏-電通と博報堂が圧倒的に強い理由』本間龍 2012年7月5日

感銘を受けたというほどではないが、なんだかんだで面白かったので備忘のために記載する。 大手広告代理店の業界研究にと思い、軽い気持ちで手に取ったこの本。 元博報堂営業マンの著者が、大手広告代理店の実態を赤裸々に綴る。前半は下世話な話題ばかり。…

私たちがいない世界で

万が一、災害や事故で妻と私が同時に死ぬようなことがあったとき、幼い子どもたちは幸せに生きていくことができるだろうか。保険金は沢山入るだろうけど、誰に面倒を見てもらえばいいか。両家の祖母や祖父なら誰でも惜しみない愛情を注いで育ててくれるだろ…

書籍『虹の解体―いかにして科学は驚異への扉を開いたか 』リチャード・ドーキンス 2001年3月

ニュートンが太陽光をプリズムで7色に分光したとき、詩人ジョン・キーツらは「虹の持つ詩情を破壊した」と非難した。 しかし、ニュートンの発見により、我々は、虹の美しさがそれ自体の持つ固有の美しさに由来するのではなく、我々の眼が光の波長を色として…

映画『プライベート・ライアン』スティーヴン・スピルバーグ 1998年9月26日公開

冒頭のノルマンディー上陸作戦にて繰り広げられる殺戮の地獄絵図が衝撃だった。戦車が近づいている来る時の地鳴り、耳をかすめる銃弾の音、気付けば火薬と土埃と血の臭いが漂ってくる。常に「次の瞬間に死んでいるのは自分かも知れない」という絶望感を覚え…